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トンットンットンッ…
いつも通りの週末

俺は公園に着くなり合図のようにボールを蹴り始める

トンットンットンッ…

目線はボールではなく病院の三階、すると……ガラッっと窓が開いた

そこからひょっこりの顔を出すミノル

公園に響くサッカーボールの音、これがいつの間にか俺達の合図になっていた

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『あーぁ…』

俺はベンチに腰掛け、ため息をついた

『どうしたの?』


隣で入院服を着たミノルが顔を覗きこむ

『いや、そろそろだなぁ…っと思って』

『?』

ミノルは俺の目線の先を追った

そこには少しずつ散っていく桜があった

この間まで満開だったのに、こんなに地面に花びらが落ちちゃってる……

そんな様子にミノルは、

『ユウキは桜が散ると嫌なの?』と言った


『嫌ってゆーか……なんか悲しいかな。あんなに綺麗だったのに』