これは俺にとって賭だった
もし“行く”と返ってきたら、全てを話そうと思った
俺の気持ちをゲンタなら理解してくれる、だけどそんな期待は音もなく崩れ去った
皮肉にも返ってきた言葉は“行かない”だったから
その時、平然を装っていたけど…本当はすごくショックだった
“行かない”の言葉よりも、俺はゲンタにとって“大切な人”にはなれないんだと
“なんで?”そう聞くとゲンタは、
“そっちに行ってもどうやって生きていけばいいか分からない”と言った
俺はこの時初めて気付いた
これがここの住人達と俺の差なんだって
俺はこの世界に選ばれるようなそんな人間ではない
この世界に来て最初に抱いた違和感
みんなと俺の差はあまりにも大きい、すごく…すごく大きかった
だけど、ここで色んな人と話しをして俺は学んだ
人によってつけられた傷を癒すのも人なんだと
俺はちっぽけな人間で、誰かの傷なんて癒す事は出来ないかもしれないけど
俺がみんなの為に出来る事、考えて考えた結果は…………………………



