近未来少年少女



暫く沈黙が続いた後、カオリの手がゆっくり俺から離れた


分かってもらえたのかな………?

そんな淡い期待を持つが、カオリはうつ向いたまま無言の状態

ごめん…ごめんな……

俺はそんな姿を見て、何度も心の中で謝った


後は……みんなの所にも行かなくちゃ…


『カオリ…?俺も広場に行くから一緒に行こう』

『………』


反応は返ってこない


うーん……怒ってんのかな…それとも呆れられてる?…仕方ないよな、突然だったし


『カオリ?』

俺はそっと顔をのぞきこんだ

その時……………………
……………

………え……


俺は一瞬の事で何がなんだか分からなかった


カオリの顔が………
カオリの口が……

微かに俺に触れた


え………え……
ドクンッドクンッ

心臓が今になって大きく鳴り始める

ドクンッドクンッ


今まで味わった事のない鼓動が俺全体を赤く染めた

カオリは顔を上げて、

『ばーか!鈍感男!』と舌を出した


ドクンッ……ドクン…

収まらない心臓

え…………な…え…ど、ど、鈍感?

カオリの顔もよく見ると赤くなっていた


『好きだよ』

カオリが俺の目を見る

ドクンッ

ドクンッ


ドクンッ


『好きだよユウキ』


繰り返し、もう一度言った

……こんな経験は初めてで、俺は人生で一番ドキドキしていた


『本当はまだ言うつもりなかったんだから!
でも……これが最後かもしれないから』


最後…………

自分で決めたくせに最後と言われて傷ついてる

…俺かなり矛盾してるな


カオリが伝えてくれたから俺もちゃんと言葉にする

上手く言えないかもしれないけど