カシワギはここから出るつもりはない、でも出したい人が居る
それを叶える為には全てを握っているミノルを消して、自分がこの世界を変える事
だからカシワギは悪者を演じた
恐怖で色んな人を支配して、この世界に不釣り合いな爆音やらくがきをして……
ミノルを誘きだそうとしていた
全てはミノルに会う為に
そしてリーダーをここから出れるようにする為に、でも…………
『ダメだよ』
俺は声を振り絞った
『ダメだよカシワギ』
繰り返しもう一度言った
俺はグッと拳に力を入れてカシワギを強く見た
『ミノルを消すなんて
俺が許さない』
カシワギの気持ちは十分伝わってきた
…たぶん少し前の俺ならこの答えに同意していたかもしれない
全部の鍵を握っているのはミノル
だからあいつをどうにか出来れば、なんとかなると思っていた
でも違う
この世界に来て苦しんだ事もあった
自由を求めたのに全然自由なんかじゃなかった
考えても考えても答えが出なくて投げ出したくなった時もあった
その原因は全部ミノル
あいつのせいだって何度も…何度も思った、だけど………だけど………………
『全部あいつのせいにして終わらせるのは間違ってる!』



