この場所に俺を案内してくれたって事は全てを話してくれる気なのかな…?
たぶん、リーダーと同じくらいカシワギにとってもこの場所は特別なんだと思う
『長々と昔話しをするのは好きじゃない。だから直球に言う』
ドクン…ドクン…………
『俺はあいつよりも先にこの世界のカラクリに気付いていた』
ドクン………
カシワギは誰よりも早く、この世界に居ると記憶がなくなっていく事を分かっていた
『俺はあいつみたいに綺麗な思い出じゃなかったけどな』とカシワギが付け加える
俺はただ黙ってカシワギの話しを聞いていた
『俺はもう昔の自分を覚えていない。なんでここに来たのかさえ分からねー。でも…』
『で、でも…?』
カシワギはギュッと握り拳を作って、顔の前に手をかざした
『この傷…』
そう言ってカシワギは手を俺に見せた



