この世界に来たあの日、俺はあの時のミノルとのやり取りを思い出していた
“どう?この街は?”
“お前どんな手使ったんだよ。俺はさっきまで……”
“僕の質問、“どこの街の風景か”それに正解する事が入り口なんだよ”
美術館に連れて来られ、そこで見たこの街の絵
それに正解した俺はこの世界の住人になった
その事実を考えれば………………
『“この絵がなんなのか”それに正解する事がこの世界の出口………』
俺は今目の前にある絵を見て言った
『この絵なんなのか…じゃぁ…お前はもう…』
リーダーの言葉に俺は首を横に振った
『まだだよ』
『え?』
『この絵に描かれた人物が分かってもそれだけじゃだめなんだ』
そうー…
駄菓子屋のおばあちゃんと俺とミノル
この絵に描かれた人物が分かっただけじゃ意味がない
“この絵はなんなのか”
それが分からないと出口は開けない



