ザァー…と気持ちのいい風が広場を通り抜ける
その中で俺は一人立ち尽くしていた
“みのる”
それが少年の名前
偶然なのか………それともわざとなのか定かではない
………俺はそっと胸に手を当てた
この中に……俺の中に居るのか……?
少年の名前が本当に“みのる”だとしても、俺は自分でも驚く程動揺していなかった
だって…………
だってあの時……
少年と握手をした瞬間に感じたあの気持ち
“僕の名前はミノル
これからよろしく”
俺がフリーチルドレンになった日に言われたあいつの言葉
その時握手した手と、少年と握手した手が重なって見えたのは偶然じゃない気がするから
“ミノル”と“みのる”
この意味がまだ理解出来る訳もなく、俺はただミノルとは違うみのるに出会い
“心の住人”と言われて、この瞬間から何かが変わった気がしていたー…



