………………
でも………
『でも例えあれが出口だったとしてどうやって……………』
そう、まだ問題が解決出来たとは言えない、それなのに少年は
『なんで?入って来れたなら出て行けるはずだよ』と簡単に言った
『それって………』
俺が言い終わる前に少年の目線が違う所に向いた
『誰か来たみたいだから俺はもう行くよ』
『え……い、行くって…?』
まだ何も手掛かりの掴めていない俺は一人で慌てていた
それを見て少年がなだめるような言葉をかけた
『心配ないよ。俺はいつもユウキと一緒だから』
それと同時に不思議と不安よりも安心感の方が強まった
『…一つだけ聞いてもいい?』
俺は少年が消えてしまう前に聞いておきたい事があった
『なに?』
『君の名前は?』
その瞬間、少年は手に持っていたボールをパッと俺に投げた
『みのる』
ガシッ!
投げられたボールが俺の手の中に入ってきた
次に目を少年に向けると………
もう少年の姿は俺の前から消えていたー…
…………………



