『フリーチルドレン』



その言葉が出るとクラスのほとんどのテンションが上がった


それは異常な程の盛り上がりだった


『知ってるー!!』


『聞いた事ある!』


みんな声を揃えた


そんなテンションに入れない人が……

…………………


俺だ!!!!


フリーチルドレン……?

なんだそれ?


『フリーチルドレンかー…
いいよね』


カオリもその話しに乗って
まるで憧れてるような口調で
染々言った


『でも噂でしょ?
実際そんな事ある訳ないよ』


フクが冷静に返す


カオリとフクもその話しで盛り上がって、教室からは“フリーチルドレン”という言葉が次々飛び交っていた

『フ…フリーチルドレンって?』


俺が恐る恐る聞くと二人は目を丸くした


『え…まじで知らないの?』