ユーレイくんの恋愛事情





家に帰ったあたしは部屋に戻る前に、陸の部屋を叩いた。


「はい?」



中から声がしてドアを開けると、ベッドに寝転がってる陸がいた。


ヘッドホンしてるのによくノックの音聞こえたな…





「陸、ガトーショコラ、食べる?」


「姉ちゃんが作ったやつなら食う」



あたしが作ったやつならって、あたしがわざわざ買いに行くわけないじゃん




それを読み取ったのか、むくっと起き上がった陸は、



「誰かに、俺に渡せって頼まれたのかと思っただけ」


そう言って手を出す。