キミと帰る道






「池沢の席は、逢原の隣。
ほら、逢原 手挙げろー」




「え? あ、はいっ」





少し遠慮がちに右手を挙げる。
すると、池沢さんとぱちっと目が合ったかと思ったら、池沢さんはにこっと笑いながら、私の席の隣へと歩いてくる。





スタイルも本当に…モデルさんみたい。
羨ましいなあ……。





「よろしくね!
えっとー…なにさん?」





カタンと席に着いた池沢さんは、私に話しかけて来た。





「あ…私は、逢原すずだよ!
よろしくね」




「すずちゃん! 可愛い名前だね〜!
あたしのことは、聖羅でいいよ」




「うん!」





顔も良くて性格も良くて。
完璧すぎてまぶしいよ。