キミと帰る道







私は友達に支えられて、背中を押されて。
光輝くんと1度は気持ちが繋がった。






今度は光輝くんのことを信じて、ただ待つことだけしかできないけど。





いつかはって。
せめて、病室の鉢に植えて小さな芽を出したひまわりが。





…どんどん成長して。
大きな花を咲かせて、太陽に向かって咲いたときには、きっと夏は来てるから。





ひまわりが…太陽を見つめる。
私は…ただ、光輝くんを見つめる。





待ってるから、私。
光輝くんが思い出すことを待ってるから。





好きで好きで、どうしようもなかった。
事故が起きて、神様は意地悪だと思った。





でも、それはもう過去の話。
もしかしたら、光輝くんは違う人になっちゃうかもしれない。
私を覚えても、記憶は戻らないかもしれない。





でも、それでもまた。
…私はきっと光輝くんのことしか好きになれないんだ。





光輝くんの気持ちがどうであれ。
私は、この気持ちが消えてしまうまでは、大切な恋心を育てたい。






私はただ光輝くんを見つめて、何日も何ヶ月も何年先だって。
思い出してくれることを、待ってる。