キミと帰る道







「すずちゃん!光輝ー!
なにしてんの〜? 遅刻するよー!」





かなり前のほうから、私と藤谷くんを呼ぶ聖羅ちゃんの声が聞こえて。





私と藤谷くんは顔を見合わせて笑って。
ゆっくりと歩き出した。





…〝友達〟になれた。
藤谷くんが覚えてくれたから。
ちゃんとした…友達に、ようやくなれたよ。





これなら…フられてもスッキリできる。
喜んで、藤谷くんと聖羅ちゃんを…応援できるよ。





「藤谷くん。
…これから、仲良くしてね!」





好きになってもらうなんて望んでない。
ううん、もう望まないことにしたんだ。





〝友達〟で十分だから。






だって、叶わない恋を諦めないで。
ずーっとこのままにしてたら。
なんも進めないもん。