ダメ元で結香のクラスまで迎えに行った。
しつこいってキレられるの承知の上。
「結香。一緒に帰んない?たまに」
「……うん。いいけど。ねぇ、彼女は?」
不安そうな顔で俺を引き止める。
俺、結香に愛理の話したっけ?
まだ彼女いる話してないような気がするんだけど、バレバレか。
「いいよ。結香と帰りたいから」
「彼女いたら、あたしが躊躇するし……」
「結香といたい。ここまで言えば一緒に帰ってくれるか?」
「帰るけどさ……」
「あー!もう、いいから帰る!」
結香の細い手首を引っ張った。
一緒に帰ったこと愛理にバレても全然気にしない。
むしろ、それで別れるとか言われたら俺も別れるし。
所詮それぐらいの関係。
バスに隣同士で座れば、ずっと下を向いたままで俺と目を合わせてくれない。
嫌われた!?
「橙磨……」
「ん?どうしたの?」
「ごめん……あたしが橙磨にあたり過ぎた」
そんな悲しい顔すんなよ……。
俺が悪かったのに。

