【橙磨side】
教室での休み時間、くるくるとバスケットボールを指で回す。
俺の特技の一つ。
ボールから手を離して、キャッチすると女子の歓声に包まれる。
「キャー!!橙磨くんすごーいっ♪」
「あたしもやりたーいっ!」
「ほんとに橙磨くんカッコイイ!!」
暇でやってたら、いつの間にか女子のギャラリーが増えてて………
こんなんで、いつもなんとなくクラスの盛り上がるポジションの俺。
友達もそこそこ多い方。
「また、橙磨は彼女候補物色中か~?さすが、モテ男♪」
「物色も何も、俺もう彼女いるからね」
「うわ~!!その嫌味ったらしいこと俺も言ってみたーい!」
「うるさいぞ、日向!」
バコッとボールをぶつけてやった。
大澤日向(オオサワ ヒナタ)は、俺のクラスのダチ兼バスケ部のチームメイト。
金髪に軟骨まで、びっしり空いたピアスで不良的印象だけどめちゃくちゃ良いヤツ。
だけど、うるさいほどのテンションとチャラさでたまーにウザイ。
「モテる男はいいね~。あ、彼女?来てるよ」
「だーかーら!あれは彼女じゃなくて、幼なじみだっつーの!」
珍しく結香が俺のクラスに来た。

