不思議そうな顔をしながら微笑む。 棗は、私の手首を離そうともしないで、また口を開いた。 「あのさ、俺優勝したんだ。 だから何かちょうだい」 「は?」 「え、なんもくれないの?優勝したのに!!」 あーあ、拍子抜けした。 しょうもない、たったのそれだけか。 鞄の中をあさり、さっき買ったスポーツドリンクを取り出す。 「はい、おめでと」 「えーあー、うーん・・・・・・」