「ちょ、おい亜子!?何で、お前――――っ」 「・・・・・・え?」 驚いたような声を上げる棗に、私は自分の頬へと手を伸ばす。 ピト、と人差し指に何かが触れた。 見ると、自分の指先が水・・・・・・涙で濡れていた。 それが、陽の光でキラリと光る。 「・・・・・・何でも、ないよ」 ゴミが入っただけ、と目を擦って笑う。 不自然だったかな、いや、不自然だっただろう。 「そう、か。なら良いんだけど」