「そういう感情つまり両親を亡くして悲しいとか有れば良いのは分かるけど、僕は両親から嫌われてましたし僕も嫌ってましたからね。

両親は僕が、こんなのだから恥に思ってました。
僕もその辺りでは、苦しみましたが両親は理解しようとしなかったし僕をおかしいとしか思わなかったですからね。

自然と両親とは距離を取るようになりましたし、最近は全く帰らなかったですからね。」



僕には今宮君が性同一性障害或いは、そのような物で周りに白い目で見られて苦しんだのは分かるから何とも言えなかった。



「分かった。それで、そのゲツジンって何なのそして貴方は一体何者なの?」


樋口さんが単刀直入に聞いた。


山本さんは、何か考えてるのかそれとも今宮君の考え方に付いて行けないのか分からないが、天井を見上げたままだった。


「ゲツジンってのは多分ですが、今残ってる連中ですよ。

僕も気絶してる間に身体に入られたんだと思います。

身体に入られて身体能力だけを上げられたんだと思うから本当のゲツジンの姿は見てないんです。

確か、月に基地か拠点を置いてるらしいです。それでゲツジンと本人達が言ってました。

攻撃を行った本隊は、もう帰って残されたようです。」