山本さん、僕、井上ちゃんの三人でトラックを探しに出掛けた。


こないだの道の逆方向を三人で歩いて行く事にしてリュックに水や食糧を詰めた。



一日で帰れるか分からないし、もしもトラックを見つけてもどうなるかは行ってみないと分からなかったが、トラックが見つかり中の物を回収出来たらかなりの余裕が出来るはずだった。



気がかりはまだ正体の分からない今宮君の事だったが、樋口さんが居れば何とかなるだろうと考えた。



それにしも三川君は男だが皆からほとんどあてにされて無かった。



それも仕方ないのかも知れないが、少し気の毒に思った。



山本さんを先頭に僕と井上ちゃんが後ろからついて歩いた。


やはりこちらも舗装が崩れてかなり危険な状態になっていた。


山本さんは慎重ながらかなりのスピードで歩くので僕は心配になった。


大丈夫だと踏んだ道路が陥没して足をとられそうになるような所だからだ。


山本さんも何度かそうなりながらも急いでいた。