「そう言えば内田さん、店の荷物はどうなったのかな?」


井上ちゃんが言ったの事に僕は、あ!っと思った。


あの事が起こった日に店の荷物を乗せて業務用トラックが来るはずだったのだ。


それが、来るのが遅いなあと井上ちゃんと話した事を思い出した。


定時の時間を一時間近く過ぎていた。


大抵遅れる事は無かっ為に井上ちゃんとおかしいなと話したのだ。


もしかすると近くまで来ていたかも知れない。


井上ちゃんと洗濯を終わらせると急いで店に戻りその事を山本さんに話した。


山本さんはそれをとても興味深げに聞くとどちらの方向からいつも来るんだと僕に聞いた。


山本さんが偵察に行ったり敵に襲われた方向は道さえ有ればこの県の街に出る方向だった。


その反対の方向は隣県に繋がる方向だった。


業務用トラックは隣県から荷物を運んでいた為にそれを山本さんに話した。


「そうか。そりゃもしかすると近くまで来てたかもな。内田君よく思い出した。」


「いえ、思い出したのは井上ちゃんです。」