井上ちゃんが今宮君のジーンズと下着とTシャツを川で洗ってくると言って出かけた。


その様子を樋口さんがほうと感心した顔をして見ていた。


僕も何となく手伝うよと言って井上ちゃんの跡を追った。



下着とTシャツは僕が洗いジーンズを井上ちゃんが洗った。


「あの子どう思う?」


井上ちゃんが聞いてきたので僕は自分の思ってる事を率直に言った。


「何か違和感って言うか普通と違う感じがする。」


「私もそう思ってた。悪い方には考えてないけど、どうなんだろうね。」



井上ちゃんは首を傾げながらジーンズを洗っていた。


「樋口さんとは、まだ話せなかった。緊張しちゃうもん。」


井上ちゃんがそう言うと笑った。


僕は井上ちゃんの事を急に愛しくなり見つめた。



井上ちゃんは、僕の視線に気づいたのか照れたようにジーンズをゴシゴシ洗った。



何度もこの女と性交をしていたが、そこには愛しく思う気持ちは全く無かったのにおかしな物だなと僕は思った。