僕も山本さんに謝った。山本さんは動こうとした時に僕から目をそらしたそれは僕への信頼がなかったからだと分かっていた。



山本さんは、僕に対しても謝る必要などないと言いながら頭を軽く小突いた。


「今回の事と中で揉めてた事に何の関係もないだろう。それより見張りをもっと早い時間から置くべきだった。

それに皆が気付かなかった事だろう。
渡辺さんに任せきりにしてた事に責任があるだろう。

これからは、何か意見が有ればきちん言えよ。
はねつける時ははねつけるが、それが良いと思えば取り入れる。

そこの判断は俺がする。
だから皆自分を責めるな。早速だが、見張りをしよう。」



「あのあの敵はどんなのだったんですか?」


三川君が聞く。


それは残っていた人間が聞きたい事だったが渡辺さんの死で聞きにくかった事だ。


「凄い運動神経だよ。合計で多分十人は来てたな。ロードバイクで来てたよ。俺と樋口さんで四人は叩いたが、奴らそれでも、バイクで戻ったからな。」