こと美ちゃんが川の所から燃えやすい枯れ枝を手にして戻っている時に偶然僕とすれ違い身体が当たった。



僕はこと美ちゃんにガキがうろちょろするなよなと怒っていた。



僕は川の向こうの山に入り自慰をしようとしていた所を気づかれたのかもと思う恥ずかしさと日頃の鬱憤が爆発したのだ。



樋口さんが、走って来るなり僕に静かに言う。。


「あんたの方がガキよ。」


僕は怒りで思わず樋口さんの頬を叩こうとしたが、直ぐにそれをやっても勝てない相手だと気付きやめた。



それから更に五日が経った頃に山に行くと井上ちゃんが何故か来ていた。


井上ちゃんは何も言わずに僕の手を引いて山の奥に入るとキスをしてきた。



僕は多少の戸惑いがあったが井上ちゃんと山で会った時にそれを予感していたのだろう。


僕達は交じりあった。そこには感情は無くてあるのは一時的な発散だけだった。



それでも、僕は慰められていた。