パチンコから石がビュッと飛ぶと土嚢にめり込んだ。



飛距離は向こうが持ってるいる弓には負けるが威力はなかなかの物だった。


「取り敢えず四つ何とか作ったから男達は練習しておいてくれ。
残りの三つもゴムを少し緩めにして作るから女でも使えるよ。」


そう言うとこと美ちゃんの方を見て笑った。


「こんなの使えないですよ。固すぎますよ。僕は女用でいいなあ。」



三川君が不平を言ったが山本さんは無視して惣菜パンを食べ始めた。



外が暗くなり始めていたが皆疲れたのか床に寝そべっている。


三川君がまだぶつぶつ言っていたが、誰も相手にしなかった。


樋口さんとこと美ちゃんは小さな声で何か話ながらクスクス笑っている。


井上ちゃんは離れた所で横になっていた。


「今夜も向こうの山が光るかな?それと今夜から二人ずつで交代で見張りをしようと思うがどうかな?」



渡辺さんが提案した。