それでも樋口さんが、説得する事には仕方なく同意した。


問題は何処の病棟なのか皆が知らない事だった。

僕達は病院をうろうろしたが、医師や看護師に何度も注意された。


こと美ちゃんがもう一つの病棟に繋がる所でいつも止められるからもう一つの病棟に居るのでは無いかと言い出した。


試しに樋口さんももう一つの病棟に繋がる通路を何度か使ってみると必ずそこでは止められる事を調べた。


無理に通ろうとすると奥から警備員が、出て来て通れないと言うほどだった。



「夜に警備員を倒してでも行きましょう。間違いないと思いますよ。私と樋口さんと内田さんで良いでしょう。」



木本さんが、明日の夜に決行しようと言い出して三人にパンティストッキングを配った。


えー!これを被るのと樋口さんは嫌がったが、木本さんがそれなら樋口さんのストッキングを私が被りましょうかと変態発言をした為に諦めたようだ。


決行の夜に僕と樋口さん木本さんはそのもう一つの病棟に繋がる通路の側に隠れたが何時まで経っても警備員が、そこにいた。


時間が来ると通路の近くの部屋から交代が来ているようだった。


夜の方が、他に人が居ない為か警備員もきちんとそこを通れないようにしているようだった。


ここまでやるって事はもう一つの病棟に何かが有るのは間違いないだろう。