山本さんはそう言うと半身を起こして弓を放った。


山本さんは連続して弓を放つとその場に大の字になった。


ゲツジンが、ここにまで来たのだ。


山本さんが、放った弓で落ちた二人のゲツジンを今宮君が足を踏みつけて倒した。


今宮君もあちこちから血が出ていたが、まだ元気だった。


「二人を隠しましょう。」


そう言うと山本さんと木本さんを二人で二人でひきずって行き茂みに隠した。


山本さんは目をつむっていたが、まだ何とか大丈夫なように見えた。


木本さんは、すまないなと一言だけ言った。


「内田さんが元気そうで良かったです。多分どんどん来ますよ。やりましょう。」


今宮君はそう言うと小川の水を急いで飲んで弓を構えた。


僕も弓を構えながら山本さんのナイフを腰に入れた。


木を伝ってゲツジンが、現れ始めた。


弓を射ち続けた。


落ちたゲツジンを二人で処理した。


今宮君は道具を使わずに足で相手の右足を踏みつけた。


ゴキッという音が小川にこだました。


僕は山本さんのナイフを使って右足を刺した。


躊躇していてはこっちがやられる。


しかし、良い気分では無かった。


「ゲツジンも必死かもですよ。たったこれだけの人間に半数はやられてるんだから。」


そう言うと今宮君が、笑った。