その今宮君もあちこちに傷を負っていた。


「塹壕で待ち構えるか。それとも四人で攻めるかだな。」


「内田さん戻って来ちゃったんですか?」


今宮君が今頃僕に気付いて笑った。


木本さんも内田君駄目だよと言いながらも笑う。


「馬鹿だよな。ところで最後になるかも知れないから聞きたいんだが、今やりたい事で俺は冷たいビールを飲みたかったんだが、今は熱い普通のコーヒーを飲みながら煙草をゆっくり吸いたいだよ。

どう思う?」


山本さんがまたも聞いていた。


「あー!私は分かりますよ。落ち着いて喫茶店のコーヒーを飲みながら煙草を吸いたいですね。」


木本さんが山本さんに賛同した。


「う~ん僕はそのどちらでもないですね。風呂に入って瓶の牛乳をくーっと飲みたいです。」


今宮君がそう言った。確かにそれもありだなと思う。


「内田君はどうなんだよ。」


「う~ん一時間程一人にして貰うです。」


「さすが性欲男だな。一時間有れば一人で何度でも出来るな。」


「あ!それも良いですね。」


木本さんが僕の意見に賛同したので皆が笑った。


「よし!皆さん生きてたらそれを叶えようぜ!!」


山本さんが吠えた。


僕達も吠えた。