今宮君が、山から走って降りてきた。


「今やっと増えるのが止まりましたが、百人は居ますよ。」


大きな声であちこちに散らばってる皆に知らせた。


百人って事は今まで何人も倒してるのでゲツジンは少なくとも僕達を絶滅させる為に百五十人は用意したのだろう。


「こりゃ後で百人対八人の戦いって残りますな。生き残った人は手記を書いて下さいよ。」


木本さんが、呑気な事を皆に言った。


その時木を伝い何人か降りて来るのが見えた。


気付いた人間で矢を放ったが二人しか当たらなかった。


当たった二人の所に今宮君が、素早く行くと鉄パイプで右足を破壊した。


ゲツジンの返り血を浴びた今宮君は目をギラギラさせてこっちを見ると木から降りて来た二人と鉄パイプで戦い始めた。


二人相手では直ぐには決着が着かないと思ったが今宮君は高く飛ぶと鉄パイプをバットのように振って二人の頭を打ち砕いた。


そして右足をまたも破壊した。


見ていて凄いなと思いながらもいつの間にか手足が震えていた。


そう思っていたら井上ちゃんが内田君上よ!と叫ぶのが聞こえ直ぐ側の木から二人のゲツジンが降って来た。


僕は鉄パイプを振ったが軽くかわされた。


相手のゲツジンも一人はバットを持っていた。



バットを持った方が僕に向かって来てバットを振り下ろした。