そうだなと股間を押さえながら山本さんが、苦笑いした。


しかし、数が少ないと言い始めたらきりがないのだ。


山本さんの気持ちも分かるが、これが半分の人数だったら更に辛いんだしこれが働きの悪い人間ばかりならここまでやれないのだから不満を言い出したらきりがないのだ。


僕はこのメンバーでラッキーだったと思うようにした。


木本さんを見てると生き生き働いている。


一人だったらどんなに絶望してただろうか?


その木本さんは二時間もすると車を上手く木で囲うようにした。


ガラスの部分だけで無くて全体も見えにくくしたのは木本さんのアイデアだろう。

大した物だと皆が言った。


仲間の結束は強くなっていたし、何とかこれで乗りきれるのではないかと思った。


敵が来るとは限らないのだ。


しかし、次の日も考えられらあらゆる準備を皆でした。


山本さんが、昼食の時に男女交代で水浴びをして昼から少しは休もうと言い出した。


塹壕に入って隣の奴が臭すぎたら嫌だろうと笑った。


皆もやれる事はやったと言う気持ちが有るのかそれに賛成した。


男皆で小川に行くと三川君だけ隠れてこそこそと洗い出ていったが、残りはゆっくり身体を洗った。


寒かったが気分は良かったし木本さんの身体を見て驚いた。


細いが腹筋は割れてとても筋肉質だったからだ。