樋口さんはクールに言った為に井上ちゃんは更に頭に血が昇ったようだが、人前で生理だとばらされて渋々行く事にしたようだ。



樋口皆子と井上貴子では対称的だった。



こと美ちゃんは、そういう二人を見ながら少しおろおろしていたが樋口がこと美ちゃんの頭をポンポンと叩き大丈夫だとの意志を示して見せた。



風呂から出ると各自が店の物から適当に取ってきて食事にしようとしていると奥の調理場から小さな鍋を発見した山本が、外で火を焚き始めた。



川に行った時に僕らにも木切れを集めさせていたのを使って外で焚き火をして川で汲んで来た水を炊いたのだ。



皆、温かい物が食べたくてカップラーメンを手にして並んだ為に山本は、仕方ないなと顔をしかめて小さな鍋に何度もお湯を作って皆に分けた。



皆がカップラーメンを夢中で食べているのを見て山本は、笑っていたが、温かい物に餓えていたのだ。