今宮君が先陣を切って井上ちゃんと三川君を連れて出る事になった。


今宮君が山は大丈夫だとなれば合図をする事になった。


その後に山本さんと僕と樋口さんとこと美ちゃんが続く段取りになった。


このチームのリーダー的な存在は山本さんだったが、山本さんがそういう風に決めたのだ。


今宮君を信頼していたし何より彼の戦闘能力を評価していた。


今宮君はコンビニを出ると鉄パイプを腰から抜いた。


良く見ると今宮君の鉄パイプは平たくなっていて刀のようだった。


弓が飛んできたが今宮君はその鉄パイプで払い落とした。


そして凄いスピードで走るとコンビニ側の道路に隠れていた二人組を鉄パイプで殴り付けた。


相手が怯んだ所を右足めがけて鉄パイプを降った。


二人の足が妙な形にグニャリと曲がりその場で動けなくなった。


「あー!鉄パイプをああいう風に使った方が良いな。」


山本さんが感心したように呟く。


しかしあれが、出来るのは今宮君か山本さんだけだろうと思えた。


非力な他の人間にはとても出来ない荒業だったからだ。


今宮君はコンビニに戻ると三川君を有無を言わさず担ぎ上げ井上ちゃんに行こうと言う。


その目は戦闘モードに入っていて怖い位だった。


しかし、頼もしくも感じたし若い今宮君から責任感のような物を感じて凄いなと思った。