その後に今宮君から色々聞いたが基本的な話しは変わらなかった。


他に分かった事は今宮君が十八才だと言う事とゲツジンから逃げ出す時には非常に大変だった事だった。


まだまだ、細かい部分はゆっくり思い出して貰うしかなかった。


僕は今宮君が十八才という若さなのにしっかりしているのに驚いた。



今宮君の弓は彼らが作って持っていた為に今宮君も竹から切り出して作ったらしい。


随分色が変わっていたために竹だとは分からなかったが良く見ると竹で出来ていた。


今宮君は山に入ると竹林を見つけて切り出して弓は作った。


コツさえ覚えたら誰にでも出来そうだった。


弦はタコ糸を使った。それは山本さんが持っていた。



皆でそれを作ったが三川君だけはなかなか上手く作れずに拗ねて寝ていた。


今宮君が三川君に親切に教えていたが、三川君は出来ないとイライラしているようだった。


今宮君はそれでも根気よく三川君に教えていた。


やっと出来たのも上手く飛ばなかったが最初は難しいからと慰めていると三川君が突然怒声をあげて皆が驚いた。