「う~ん分からんな…」


山本さんが唸っているとこと美ちゃんがそうかなと言って話し始めた。


「難しくないと思う。ゲツジンにしろ何にしろ宇宙人が侵略に来ててその為に人間の身体を使っている。

もう人間ではないんですよね。

それと他にも私達みたいな人達が居る。

それも、私達よりも人数は多そう。

私達は、とにかく今の戦いを済ませたらその人達と合流する。

それで良いのではないんですか?

そりゃ細かい事は分かりませんよ。だけど、これだけの事が起こってて細かい事が分かる人なんて居ますか?」


こと美ちゃんの言う通りだなと思った。


分からない事は多いがとりあえず分かった事も多いのだ。


皆が笑ったが三川君はふて寝しているようで聞いていたのか分からない。


気づくと雨がかなり小降りになっていた。


山本さんがドアを開けて煙草を吸いながら笑っていた。


「そうだな。とりあえず向かってくる敵を倒してそれからだな。俺達は変に色々考えてしまう。

こういう状況が全て把握出来るなんてのは、傲慢かもな。」