あっという間の事だった。

人類が、長年かけて築いた物は破壊された。


作るのは大変だが、壊すのは容易いの好例かも知れない。


たった一日の間に人類は、ほぼ破滅に追い込まれた。


夏の暑い日に、テレビが月の辺りから何者かがやって来て世界のあらゆる場所を破壊しているのを報道したが、それもほんの十分に満たない時間しか映らなかった。


我々が得れた情報は、それだけだった。


あまりのスピードに人類は、なすすべが無かったのだ。



電気は、途切れ全てのライフラインが破壊された。


これは、その時にたまたま片田舎のコンビニに居た七人の男女の物語である。