「この海の家ってさ、俺のおじさん…うちのお袋のお兄さんが経営しててさ。

それで俺らがまだちっちゃいガキのとき、

ハルたちとみんなでこの海によく遊びにきたんだ。


それでそのとき、ハルがかき氷だいっすきでさ

おじさんがかき氷かいてくれるとハル、

喜んでいっぱい食べんのに、頭キーンってなって大泣きすんの。

それが俺はおもしろかったんだけど、

おじさんはいつかキーンってなんない氷かいてやるって。

だからうちのかき氷は、おじさんのこだわりがあるし、ほかの海の家と全然と違うから。」