記憶をたどればたどるほど、あのときと立場が逆になってると思い知らされる。 助けたのに、助け返されるなんて恥ずかしい… また、ひとりで泣き出した。 「…から」 「ふ、ふぇ…?」 泣きながら顔をあげた。 「借りを返させてくれねーなんて 許さねーから!」 また照れながら言う隼人をみて、さらに涙が溢れた。