ここは屋上。 わたしはひとり、なみだを静かに流していた。 「今日が最後になるんだ…」 覚悟を決めたようにそういうと わたしは、屋上にあるフェンスをまたいだ。 「高いなー…」 フェンスをまたいだとたん、足が震えだしたのが自分でもわかった。 情けないなっ、わたし!もう逝くんだから… 死ぬことへの恐怖で涙を流している自分に腹が立つ。