「彩花っ!!!!!」

「いやぁぁぁぁぁああああ!!!!」


手を伸ばした、が届かなかった 。


「くっそぉぉおおお!!!」


俺のせいだ。

彩花が泣いていたのも、自殺したのも。

そして、富所がこんなに泣き叫んでいるのも。


「なんでっ!!なんでっ!!!貴方がこんなことしなければ!!!こんなことしなければ彩が苦しむことはっ!!無かったのに!!!!」


「あぁ…全部全部俺のせいだ…。」


「あんたがっ!あんたが死んでよ…」


…確かに、彩花が死ぬぐらいなら俺が死んだ方がイイ。

だけど…

「俺は死なねぇ」


「…!?なんで「生きてた方が!!俺が生きてた方が!あいつの苦しみを背負って生きていなきゃ…ダメじゃねぇのかよ…」


富所が無言で立ち上がった。


「そうね…。」


歩いていく。


彩花がいた場所に行った。


「彩はね…私の光だったの!!!」


俺も彩花の手をとろうとしていたから、そこにいる。


「大事な大事な親友だったの!」


だから、自然に向き合う形になる。


バンッッ!

「一生…この苦しみを背負っていなさい。」

富所は俺にビンタをした。

「私も一生の傷として背負って行く。」


富所は落ちていた大きめの釘のようなもので腕を、思いっきり切った。


富所は顔を歪ませる。

「彩の痛みはこんなものじゃない…」


血がどくどく溢れ出した。


彩花が落ちた場所には沢山の人がいた。

救急車やパトカー。


いろんな光がある。


その中で、俺ら2人はパタリと倒れ意識を失った。


雨はまだ降り続く。