かわいくラッピングされたルームウェアを、俺は大事に家に持って帰った。 由香のいなくなった寝室は、まだ由香の匂いが残っていた。 由香がいなくなった日から、俺はずっとリビングのソファで寝ていた。 由香との思い出が多すぎて、あのベッドでは眠ることができなかった。 「由香・・・こんなところに」 俺は、その時見つけた。 由香が残していくと言ったあのルームウェア・・・ 綺麗にたたまれたルームウェアが、由香の枕の下で、俺に見つけてもらうのをじっと待っていた。