私だけの王子様~真夏の社員旅行~



「よし!!私決めた!!」



狙いを定めた私は、早速隣のテーブルに座る高橋君の隣へ移動した。



高橋君の食べているものは、焼肉定食。


そうめんよりずっと男を感じる。



「隣いいですか?」


私が近付くと、優しい微笑みで頷いた。



向かいに座る龍平の視線なんか気にしない。


龍平との間に見えない壁を作り、高橋君と2人の世界へ…



焼肉定食をあっという間に平らげた男らしい高橋君。

向かいの席で、そうめんをノロノロと食べる龍平。



トロい龍平のおかげでゆっくり高橋君と話すことができた。


案外あっさりとメアドの交換に成功した私は、その場でメールを送信。