「…顔、埋めていい?」



もどかしさを紛らわすのと、ただの誘惑(千花はそんなつもりねぇんだろうけど)に負けた俺。



「ん?ふふ、好きにしていいわよ」



そう言われて、千花の胸に顔を埋める。



エアコン効いてるけど、すげぇ暑い。



俺だけか。



千花のこと意識しすぎてんだろうな。




「そういえば和架って、昔から何かあったら私の胸に顔埋めてたわよね」



「?」



そうだったか?



「泣いてた時とか、寝る時とか。安心するのかしらってずっと思ってたの」



ああ、そういえばそうだった気がする。