「おいで、和架」



っ。



「引っ付いたら暑いだろ」



「ううん、エアコンついてるし大丈夫。ほら、和架」



腕を伸ばしてくる千花に、俺が逆らえるワケもなくて。



素直に擦り寄ると、抱きしめられた。



………我慢出来る気がしねぇけど。




っていうかキャミソールも薄いし、多少とはいえ胸当たってんだけど。



………無意識に思考がそっちへいってしまうのは、俺が意識しすぎなのか。



すげー惑わされてる気がする。



触れたいし……。



「千花」



「うん?」



「いや、やっぱなんでもねぇ」



くすくす笑う千花に、この距離感がもどかしくなる。