「千花を傷つけた。ごめん」 「和架、謝らないで」 「俺のせいだろ」 千花は横に首を振った。 そして。 「いいのよ、和架」 抱きしめる腕に力を込めてくれる。 「和架に、言うことがあるの」 「な、に」 「あのね、私。ハル、と」 嫌な予感がした。 背中に、冷や汗が垂れる。 お願いだから、言わないで。 ずっと、俺の傍にいて。 そんな願い。