【完】純白の花に、口づけを。




「和架は絶対無理する」



小さく笑って、俺の前まで歩いてくると。



「甘えてくれなくなったわね、最近」



溢れてしまいそうになった。



……千花。



抱きしめて、甘えたくなる。



「遠慮なんて、しちゃダメって。言ってるでしょう?」



俺の考えなんて、きっとお見通し。



千花が優しく抱きしめてくれるから、どうしようもなくて抱きしめ返した。




「うん。好きなだけ甘えて」



背中をさする手つきが優しい。



「……ごめん、千花」



ごめん。



優しくしてもらえる資格がないの、本当はわかってる。



「どうして、謝るの」