【完】純白の花に、口づけを。




* * *



「和架ちゃーんっ!!」



瑞希と歩いて学校へ向かってる途中、後ろから男にしては高い声で名前を呼ばれた。



「希依(キイ)」



「おはよー、和架ちゃんっ。みずくん」



「はよ」



「おはよ」



横長 希依(ヨコナガ キイ)。



流行りなのかは知らねぇけど、“可愛い系男子”ってやつに含まれる男で。



亜希の情報によると、一部の男からも人気があるとかなんとか……。




「和架ちゃんもみずくんも、今日来るの早いねー」



「珍しいか?」



「うんー。だって、和架ちゃんが来る時って大抵幹部揃ってるでしょー?」



まぁ、そうだな。



亜希も希依も普段は先に来てるし、残りのふたりも、大抵先に来てる。



立ち位置的なものだから、仕方ねーけど。