【完】純白の花に、口づけを。




朝、起きたら。



きっとまた、忙しい依千花は隣にいないんだろう。



だけど。



「寝れないの?和架」



「依千花のこと考えてたら寝れない」



「っ、ばか」



「顔、赤いけど」



「気のせい…っ。早く寝るの」



「ふっ。可愛いな、依千花」



「……からかわないで」



「本気で思ってるよ」



軽く依千花の額に口づけた。




「あ、依千花」



「なぁに」



「俺のってシルシ、つけていい?」



「んなっ!良いわけない、っん……」



余裕がなくても、依千花が愛してくれてることにはちゃんと気づいたから。



お揃いではまる、右手薬指の指輪。



俺はもう、君だけのもの。



これからも、ずっと。



──君だけを、愛してる。



-End-