「じゃあ、」
「うん?」
「俺のこと、安心させて」
本当はこうやって抱きしめるだけで安心してるけど。
依千花が愛してくれてる証拠が欲しい。
「…依千花」
「わかったから、待って」
依千花がシーツを巻き付けたまま起き上がって、机の引き出しを開ける。
確かそこの引き出しは。
依千花が大切なものを入れてたはずだ。
「本当は、明日渡す予定だったのよ。付き合って3ヶ月だから」
その中から何かを取り出した依千花。
握られた手の中に隠れるぐらいだから、そんなに大きいものじゃないんだろう。
「ああ、でも。もう12時過ぎちゃったから、今日で3ヶ月ね」
引き出しを閉めて、依千花が俺の隣へと戻ってくる。
「愛してるわよ、本当に」
そう言って依千花が開いた手の中には。
「な、んで」
「亜希から聞いたのよ」



