「あれ?あっ、佐久間先輩…っ!!」
背後からかけられる、“女”の声。
嫌な予感をしながらも振り返る。
「……チッ」
コイツ……この間公開告白してきた1年。
名前は、忘れたけど。
「例の彼女さんとデートですか?すごく美人さん……」
「……そう思うなら、なんで声かけてきた」
「えっ。あ、いや…先輩が女の人といるなんて珍しいなぁって」
千花は、特に何も言わずに。
ただ。
「和架の、後輩さん?」
すっと、絡めていた手を離してしまった。
「いや。別にそこまで深い関わりのあるヤツじゃねーし。もう行こう」
千花の手を引いて歩きだそうとすると。
「先輩っ。まだ私、諦めてませんから!!」



