「う、ほんとに良いのに」
「今日1日、千花には払わせねぇから」
「えっ、さすがにそれは……」
「今日だけは、素直に甘えてて」
「………」
「たぶん、俺にとって大切な日になるから」
「…わかった、わ」
千花がすんなりと答えたのを見て、「それにするか?」と尋ねる。
「うん、これがいい。すごく可愛いもの」
銀の、花に蝶が止まったネックレス。
蝶の羽の部分にピンクのジュエリーが埋め込まれてて、いかにも千花が好きそうなデザインだ。
「ん。じゃあ、千花にプレゼントする」
「ありがと。嬉しい」
結局その店では、千花の望み通りのネックレスを買った。
付けるか?と聞いたけど、傷がつくと嫌だから家に帰るまで開けないらしい。
千花らしいこだわりだな。



