【完】純白の花に、口づけを。




「どれも、すごく可愛い」



「ふっ。気に入ると思った」



「ふふ、こんなの決められないわよ」



キラキラと瞳が輝いてて。



ひとつ手に取ってみせれば、「綺麗なデザインね」と笑った。



花に、蝶が止まってる。



何気なしに取ったネックレスだったんだけどな。



千花は気に入ったのか、「それ貸して?」と手を出した。




「ん。欲しいのあったら言えよ」



「どうして?」



「買ってやるから」



「え、いいわよ……。和架に買わせるなんて」



「甘えてろよ。俺が買ってやりたい」



“最初で最後のデートだろうから”とは、言えなかった。